車を運転してたら、思わず二度見しちゃう光景に出くわしたんです。
「……なにこれ、デカすぎん?」
見上げると、青い鉄骨がナナメに空へ突き刺さるように伸びてる。
まるで巨大なロボットの腕みたいな、それでいてどこか未来都市感のある構造物。
信号待ちのあいだ、ずっと見上げてました。
正体は、大分市ですすんでいる道路工事。
「庄の原佐野線」下郡工区っていう、
宗麟大橋から米良バイパスまでをつなぐ約700メートルの高架橋づくりです。
看板の「宗麟大橋方面」の文字で、あ、あの橋の続きなんだ、とピンときた方も多いはず。

主役は「手延べ機」、力技すぎる工法
写真の青い装置、実は「手延べ機」という名前がついてます。
この子がやってることが、地味にとんでもない。
重さ約1200トン(だいたいジャンボジェット10機分くらい?)の橋げたを、ミリ単位でじわ〜っと押し出して、
道路をまたいで反対側の橋脚まで届かせる「送出し工法」という架け方をしているんです。
これ、想像してみてください。
1200トンの鉄の塊を、クレーンで「よいしょ」と持ち上げるんじゃなくて、
じわじわ滑らせて空中を渡らせていくんですよ。
しかも夜中に。
下郡バイパスの交差点付近では夜9時から翌朝6時まで交通規制がかかって、
その静けさの中でコツコツと橋を渡していく――なんだかロマンを感じません?
この道路、実はけっこうすごい役目を背負ってる
「ただの道路工事でしょ」と思いきや、この庄の原佐野線、大分市にとってかなり重要な存在みたいです。
東九州自動車道や市内の道路とつながって、大分の街を東西に貫く骨格になる道路。
完成すれば、渋滞がやわらいだり、高速道路へのアクセスがよくなったり、
さらには災害が起きたときの緊急輸送路としても頼りになるとのこと。
もしもの時に「この道があってよかった」ってなるかもしれません。
しかも、すぐ近くの宗麟大橋。
あの橋、実は大分川では約半世紀ぶりの新設という、けっこうな大事件だったらしく、
開通イベントには約5,000人も集まったんだとか。
半世紀ぶりって、生まれる前から待ってた人もいるレベルですよね。
それくらい地元の期待がこもった道路の、続きの工事がいま進んでいるわけです。

街の人たちも、ちょっとだけ参加してる
個人的にほっこりしたのが、こういう大きな公共工事なのに、橋の名前を一般公募したり(応募なんと1,700件!)、
床版が完成したタイミングで手形を使って桜の絵を描くイベントをやったり(こちらも740件応募)と、
県民参加型のイベントがちょこちょこ挟まれているところ。
無機質な鉄骨の塊も、こうやってみんなの手形が残ってると思うと、ちょっと愛着わきません?

とはいえ、通る側としては正直ちょっと大変
ロマンはロマンとして、現実問題も。
宗麟大橋から下郡工業団地入口交差点にかけての歩道や、JR豊肥本線のアンダーパス付近の遊歩道は、
いま一部通れなくなっています。
散歩やジョギングコースにしてた方は、ちょっとルート変更が必要かも。
夜間通行される方も、規制のタイミングは要チェックです。
というわけで、開通はいつ?
目指しているのは2027年中。
あの青い手延べ機が今夜もどこかでじわじわ橋げたを押し出していると思うと、
次に通りかかった時、また違う景色になっているかもしれません。
完成したこの道を、渋滞知らずでスイスイ走れる日を想像しながら――しばらくは「あ、今日も伸びてるな」と。
工事の進み具合をこっそり楽しみに見守ろうと思います。
2026-08-26 No,427
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